久々に猛暑となった県営大宮公園球場。第一試合で大番狂わせが起きた。(最近こういうのはジャイアントキリングというらしいが) 新チーム結成以来県内公式戦負けなしの浦和学院が市立川越(川商)に0対1と敗れる波乱。
川商は二回にエースのメンディスが三塁打で出塁。続く星野がライトへ犠牲フライを打ち上げて先制。結局この1点を最後まで守り切ってしまった。もともと打線が振るわない浦学ではあるが、川商は3年生が2人だけの若いチームで、メンディスもコントロール、球速ともさほど秀でているわけでもなく、この結果はほとんど期待していなかった。よって奇跡とさえいえる戦果である。そして最終回の守り、何があったかわからないが、メンディスは体調に異変があったのか突然降板。急遽リリーフした早川はさして特徴のない右腕。心配した通り先頭打者を四球で出塁させてしまう。しかし続く諏訪のレフトへの痛烈なライナーをサードの星野がジャンプして好捕。これが大きかった。勝利の瞬間、数年前春に県大会で優勝したのに、夏本番で坂戸西に金縛りにあったように敗れた試合、一昨年決勝まで進み8回までリードしながら春日部共栄の連打に沈んだエース上條(現法政大)が崩れ落ちた瞬間、などさまざまな記憶がよみがえってきて、こちらも叫んでしまった「よくやった!カワショー!!」 公立高校が埼玉で甲子園に行くことは至難の業だが(強豪に1校勝ったくらいで)、それでも毎年毎年こうして球場に足を運んでいると、こんな感動の瞬間に立ち会える、だからやめられないんだな。
市立川越、二回に星野の犠牲フライでメンディスが生還して先制
そして大魚仕留める!
入間向陽の今野は好投したが中盤徳栄の強打に屈した
こちらは昨日の試合。上尾の山下は6回を3安打1失点
上尾は6回裏、山口のレフト線二塁打で2点を追加