初夏の神宮は気持ちいい。六大学野球は明治が立教に先勝して、優勝に王手をかけた。
立教はなぜかエース澤田の先発ではなかったが、田村が好投。最速はたぶん147。6回を投げて4安打と力投したが、自らのワイルドピッチで先取点を与えてしまったのが痛かった。明治は6回に吉田のレフト犠飛で2点目をもぎとる。きょうの明治・先発柳は2点もあれば十分。4安打完封ときょうも安定感抜群の投球だった。東京以外のリーグの実情がよくわからないが、大学レベルのピッチャーではちょっと抜けた存在だろう。勝てなかった時でも大きく乱れたところをまずみたことがない。
第二試合は東大が法政に4対1と逆転勝ち。歴史的なリーグ3勝目をこの目で見ることができた。立役者はやっぱり宮台。被安打8、与四死球7と本来の出来ではなかったかもしれないが、再三のピンチではほとんど三振で切り抜けた。やっぱりこれまでの東大にいなかった逸材だ。ただきょうの東大は宮台におんぶにだっこではなかった。6回の2番からの3連打は見事。チャンスは毎回というわけではなかったが、ここで得点が欲しい、というところでよく打線がつながった。
それにしてもきょうは一部の観客の聞くに堪えない野次で実に不愉快な観戦でもあった。一塁側ベンチ裏にいたのだが、後ろにヤ●ザか?と思わせるような大声と品のない罵声の連続。よく見ると甲子園でも時折近くで見かける手合いだった。この手の野次を聞くといつも思うこと、それは「じゃあ、おまえできるのかよ!」 スポーツ観戦は自分ができないプレーを、尊敬のまなざしで見るのが本来の姿だと思っている。ストレス発散はせめてプロ野球だけにしてほしい。学生野球を、野球に打ち込む学生を、あんなに貶める野次は本当に許せない。2試合目の後半、とうとう席を後方に移した。こんなことでこっちのストレスがたまるのも許せない。
立教澤田は試合前ノックの手伝い。先発は明日か?
立教の田村は悪い出来ではなかったが・・・・・
「安定の柳」前半制球が不安定だったがそれでも点は与えない
4回裏、明治は田村の暴投で牛島生還して先制
このあと荒木がスクイズ敢行するも、三走吉田が本塁憤死
6回裏、チャンスで吉田。ベンチでサインに見入る
その吉田の犠飛で三走佐野が闘志のヘッスラで生還、2点目!
こちら東大は最終回を三振で締めくくり、宮台の周りに輪ができる