甲子園の旅から帰ってきて二日経つ。今年は雨で二日順延というアクシデントもあったが、収穫も十分あった。いつもは一人で観戦することが多いが、今年は友人二組と日にち違いでともに観戦することができ、また現地で知り合った何人かの人たちとも交流ができた。そしてなにより収穫だったのはプロのスカウト数名と知り合う機会を得て、貴重な話を数多く聞くことができたこと。彼らとまた神宮あたりで再会できるのを楽しみにしている。
五日間で18試合を観戦したが、特に印象に残った試合は次の試合かな。
静岡対星稜、藤代対大垣日大、市立和歌山対鹿屋中央、佐賀北対利府、山形中央対小松
とりわけ市立和歌山対鹿屋中央の一戦は素晴らしかった。とりたてて図抜けた選手がいるわけでもない両校だが、実にキビキビした試合運びで守備、走塁ではつらつとしたプレーが目立った。特に市立和歌山セカンドの山根(161㌢)の軽快な守りは何度もピンチを救った。それだけに延長12回裏一死一三塁の守りでセカンドゴロを一塁に投げてしまったプレーは悔やまれるもののけっして責められるものではない。試合終了後立ち上がれないほど号泣していたが、こちらも深く胸を撃つものがあった。彼の懸命のプレーに拍手を贈りたい。